Type-2-Headはあまりにもハイ・ゲイン設計のため、Gainツマミを「5」以上に上げようものなら「ここまで歪んでどうする?」と思う程の強力なディストーション・サウンドを発生します。
「もう少しゲインを抑えた方が実用的ではないか?」との思いから、当然ゲインを下げたプリアンプ回路も作成し、様々な奏法でサウンドを確認しました。
数々の実験を繰り返した結果、当然の事ながらゲインを下げる回路設計にした場合、S/N比等の向上や発振の抑制といった、電気回路としての完成度は向上することは判明。
しかしながら、リード・ギターを弾くプレイヤーにとって必要なサスティン感を得るためには、敢えて不必要なまでのハイ・ゲイン仕様で製作して、Gainツマミのセッティングでゲインを抑えた方が満足のいくサスティン感を得られるという結果となりました。
この、「敢えて超ハイゲイン」に設計した回路のゲインツマミは「2~5」付近で使用する事でリードギター、特にオルタネイト・ピッキングやスウィープ・ピッキングを多用した速弾きからタッピングを駆使したテクニカルなプレイに適した歪み具合とサスティン感を得ます。
勿論、このゲインは通常では不必要なまでに歪んだディストーションも発生が可能であり、音楽ジャンルや奏法によっては使用可能となることも考えられます。
この点については、プレイヤーの感性によって発展の余地を残しています。